ご法事での知恵

「お経」について

お経は、お釈迦さまがなされた説法をお弟子達がお釈迦様が亡くなられた後にまとめたものです。

「仏説○○経」と表記してあるものは、まさに「仏(お釈迦さま)が説かれた教え」という意味です。
  お釈迦さまは、相手によって、その人に最も適した説き方をなされましたので、「八万四千の法門」といわれるほど多くの経典が残されました。今日、仏教が多くの宗派に分かれているのは、それぞれ拠り所とするお経に違いがあるためです。

浄土真宗は、浄土三部経(じょうどさんぶきょう)といって、
仏説無寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)(大経)
仏説観無寿経(ぶっせつかんむりょうじゅきょう)(観経)
仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)(小経)

を拠り所にした教えです。

お経を亡くなった方の供養のために読むという考えは、大きな間違いです。 お経は死者に対する鎮魂歌ではなく、今ここに生きている私たちに対する教えが記されているものです。

ご法事でお経を拝読するのは、
「先立ったあの人はどこへ行かれたのか?」
「私のいのちの行き先はどこなのか?」
を亡くなった方をご縁としてお経に尋ねるためなのです。
ですから、日頃からお経本に親しんでいただきたいと思います。



浄土真宗では「般若心経」は用いません。
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